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オンラインで学ぶ!「好きを仕事に!時間と場所にとらわれない仕事術を学ぶー空き家再生、リノベーション、遊休資産活用方法ー」

茨城県の県北地域活性化を目的に、県北地域での課題を見つけ出し新たなビジネス創出を目指す「茨城県北ローカルベンチャースクール2020」。

そのプレ講座として、「好きを仕事に!時間と場所にとらわれない仕事術を学ぶー空き家再生、リノベーション、遊休資産活用方法ー」が7月15日、オンラインで開催されました。

当講座は先月に引き続き2度目の開催。当日は、運営担当者よりオンライン受講に関するルールや操作説明があり、参加者がスムーズに受講できるよう配慮がなされ、Facebookでも同時ライブ配信が行われました。

その後当スクールの担当である県北振興局より、事業の説明と県北6市町を紹介。県北地域の課題である過疎化・人口減少・高齢化等を例に挙げ、課題解決とネットワークの構築が当スクールのねらいであり、地域に応援してくれる仲間やコミュニティが持てるようにサポートしたいと説明し、全5回の講座スケジュールが発表されました。

 

↓去年の様子

 

やらずに後悔するよりも、やって後悔する方がいい

次に登壇したのは本講座の第1回目講師でもある齋藤潤一さん。自身の経歴を説明したのち、学びの場にいることの重要性を説明。この後登壇する佐別当氏との関係性を例に、10年経っても仲良く過ごせる仲間ができたことは財産となっていると話しました。茨城県北ローカルベンチャースクールでは、自分の中のワクワクや、やりたいことはなんだろう…を体感できる機会であると説明し、「やらずに後悔するよりもやって後悔する方がいい。成功はできなくても確実に成長につながる」と行動する意義を呼びかけました。

 

その後行われたのは、「チェックイン」と呼ばれるアイスブレイク。

参加者をランダムにブレイクアウトルームに割り当て、①呼ばれたい名前②住んでいる場所③今日のイベントで期待することをそれぞれ発表。これはイベントに気持ちを置くための心理的安全確保や気持ちを和ませる目的で行われ、参加者は非表示だったカメラを表示に切り替え、雑談等を通してそれぞれコミュニケーションを楽しんでいる様子でした。

 

自分が楽しいと思うことを生業に。結果、街が楽しくなる

そしてここからは卒業生による活動報告。最初に登壇したのは2017年度に当スクールを卒業した加藤雅史さん。設計事務所を営む傍ら、まちづくり会社としてCANVAS合同会社を設立。空き家の再生事例として商店街の活性化や、ゲストハウスの改修による関係人口の創出、アントレプレナーシップ事業やビジネスコンテストの実施などを説明。現在運営しているシェアオフィスを軸に、ワーケーション事業等今後の展望についても紹介しました。加藤さんは「自分が楽しいと思うことを生業にして、その結果街が楽しくなればいい」と話し、その背中を押してくれたのがローカルベンチャースクールであると説明しました。

 

チャレンジする人を応援し、自分たちもチャレンジし続ける

次に登壇したのは2018年度卒業生の小池伸秋さん。民宿満州屋やキャンプ場を運営する一方、イバフォルニア・プロジェクトとして地元阿字ヶ浦海岸に自由で解放的な空間と文化を創るため、地域住民と共にクラウドファンディングや海の家の有効活用を行いながら活動をしています。「100年先も豊かに暮らせる海(街)をつくる」をコンセプトに、人々の生活の中に海を取り入れたライフスタイルを提案する一方、オンラインキャンプやドライブインライブシアターを実施。イバフォルニアについて「チャレンジする場所を提供し、チャレンジする人を応援し、自分たちもチャレンジし続ける」と話し、自身もチャレンジし始める時期と当スクールへの参加時期が重なり、背中を押され、多くの仲間を得られることができたと振り返りました。

 

たくさんの人と関わりながら、ビジネスの種を増やしていきたい

続いての登壇者は中村聖さん。神奈川県出身の2019年度卒業生であり、当スクールをきっかけに地域おこし協力隊として現在茨城県大子町に移住しています。阿字ヶ浦海岸で開催した初日の出イベントや、大子町産のりんごを使用したパウンドケーキ作り、文化財のリノベーション事業等を例に、たくさんの人と関わりながらものづくりをしていることを紹介。他にも空き家バンクと連携した家具の利活用事業の立ち上げや他地域の仲間にリモートを用いて協力を依頼していることなど、人との繋がりを生かした働き方を明かし、ひとつひとつのビジネスの種を増やしていく活動をしていきたいと話しました。

 

悲観的な未来をチャンスと捉え、社会ビジョンにつなげる

最後の登壇者として登場したのは株式会社ADDress代表取締役社長の佐別当隆志さん。シェアリングエコノミーの普及・推進と共助社会を実現するため、様々な取り組みを行っています。佐別当さんは過去に自身が参加していたビジネススクールを振り返り、志は似ているけど普段出会えない様々な職種の人が集う場であり、価値ある仲間が集まる大きな経験だったと話します。自身の事業については、「空き家問題や人口減少などの悲観的な未来をチャンスと捉え、社会ビジョンにつなげる」と話し、空き家とテクノロジーを活用して多拠点居住や関係人口の創出をしていると説明。目指すのは都市と地方の人口をシェアし、デュアルスクールなどの新しいライフプラットフォームをつくる「#全国創生」であり、ローカルイノベーターとのネットワークを増やし、地方で活躍する仲間を増やしたいと紹介しました。

 

4人のスピーチを終え、その後設けられたのは質問コーナー。

事業の利用をきっかけに移住をした人の有無や、マネタイズの方法、優良物件の見つけ方など、多岐にわたる質問がありました。シェアリングエコノミーの広め方に対しては、実践している人を1人でも増やすことで周りに伝染していくと説明。人口の多い都心部とは異なるアプローチ法を知ることができました。

 

その後改めて参加者にはブレイクアウトルームでの共有の場を設定。簡単な自己紹介と共に今回の感想など、雑談を用いながら各々が自由に会話を楽しみました。

参加者は30名を超え、Facebook配信においても常時30名程度が視聴していた今回のイベント。

終了後は放課後タイムとして登壇者と直接オンラインで会話ができる機会が設けられ、具体的なアプローチ方法や地方創生に有益なコンテンツの相談など、様々な質問や感想が述べられました。

 

来月からいよいよ開始となる本講座は、様々なゲストや卒業生とオンラインではなく直接対話できる場となり、地域課題を肌で感じることのできるプログラム。

オンラインとなったプレ講座よりもさらに至近距離で起業家と話すことができます。

本講座である「茨城県北ローカルベンチャースクール2020」は現在申込み受付中。

受講申込みは8月1日まで。本講座は選考により最大20名が選抜されます。

→申込みはこちらより受付中です!

ライター:宮地綾希子

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