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事業を加速し持続可能なモデルに成長させる。 茨城県北ビジネススクール2021  茨城県北の未来を担う起業家が資金調達を目指す最終プレゼンテーション!

茨城県の県北地域からの起業家創出を目的として始まった「茨城県北ローカルベンチャースクール」は、昨年までの3年間で、県北地域を舞台に起業家人材を育成・支援するプログラムとして実績を生んできました。今年度は、より規模の拡大や事業の加速などを目指し、ビジネスを学ぶためのプログラム「茨城県北ビジネススクール」を実施。最終本講座となった2021年12月4日(土)は、茨城県庁舎9階講堂において、受講生から選出された8名によるビジネスプランの公開プレゼンテーションを行いました。

公開プレゼンテーションは、前回となる第6回講座の受講生相互審査会において選出された8名が実施。5分間のプレゼンを行い、審査員と来場者投票により最優秀賞・優秀賞・地域活性化賞の3名を選出します。当日は、70名を超える一般来場者が会場に訪れました。

 

ゲスト審査員:(順不同・敬称略)

ENEOSホールディングス株式会社 未来事業推進部

関 悠一郎

1987年群馬県嬬恋村の専業農家に生まれる。自身は2012年早稲田大学大学院 環境・エネルギー研究科を修了後、石油元売会社であるENEOS株式会社(当時の東燃ゼネラル石油株式会社)へ入社。7年間、堺、和歌山、川崎製油所を中心にプロジェクトエンジニアリングやプラントエンジニアリング業務に従事。2019年に新規創設された未来事業推進部へ異動し、営農型太陽光発電の普及など通じて低炭素・循環型社会実現に向け取り組んでいる。
紹介記事:https://smart-agri.co/?p=1381

 

TURNSプロデューサー / 株式会社第一プログレス代表取締役社長 /総務省地域力創造アドバイザー
TOKYO FM「SkyrocketCompany スカロケ移住推進部」 「デュアルでルルル♪」ゲストコメンテーター

堀口 正裕

国土交通省、農林水産省等での地方創生に関連する各委員を務める他、地域活性事例に関する講演、テレビ・ラジオ出演多数、全国各自治体の移住施策に関わる。東日本大震災後、豊かな生き方の選択肢を多くの若者に知って欲しいとの思いから「TURNS」を企画、創刊。地方の魅力は勿論、地方で働く、暮らす、関わり続ける為のヒントを発信している。TURNS:https://turns.jp

 

SEVEN Founder

山本 敏行

昭和54年3月21日、大阪府寝屋川市生まれ。中央大学商学部在学中の2000年、留学先のロサンゼルスでEC studio(2012年にChatWork株式会社に社名変更)を創業。2012年に米国法人をシリコンバレーに設立し、自身が移住して5年間経営した後に帰国。2018年ChatWork株式会社のCEOを共同創業者の弟に譲り、翌2019年東証マザーズへ550億円超の時価総額で上場。現在はエンジェル投資家&スタートアップ起業家コミュニティの「SEVEN」に注力している。最新著書に「投資家と起業家」がある。
エンジェル投資家&スタートアップ起業家コミュニティ「SEVEN」:https://seven.yt

 

茨城県政策企画部長

玉川 明

 

厳選なる審査の結果、以下の3名が受賞者となりました。

 

○最優秀賞

「最高品質の栗を最高技術の和菓子で世界へ!」

 藤田 浩一

 

○優秀賞

「持続可能で多様性ある農業社会をM&A×プラットフォーム×コミュニティで実現する」

 尾見 喜信

 

○地域活性化賞

「農産物を醸してワインを造り、人々に提供して楽しめる場を作る」

 佐野 理恵

最優秀賞 藤田浩一さんの受賞コメント:

「今までお菓子づくりしか考えてこなかったが、ビジネスと向き合う機会をいただけて本当に感謝しています。半年間、自分の内省をし、とても苦しんだが、一緒に受講した皆さんと共に楽しいと思える時間を過ごすことができました。人生のターニングポイントとなる1年になりました。」

また、審査は甲乙つけ難く、急遽各審査員がそれぞれに特別賞を発表する展開に。

 

関氏による未来事業推進部賞:

「多様性の尊重、菜食文化にカレーでチャレンジeeee!」 糸川正浩

堀口氏によるTURNS賞・山本氏によるSEVEN賞:

「奥久慈高校生リアルビジネス構想  ~高校生と企業が作る教育CITY B-PARK OKUKUJI 」 横山治輝氏

各審査員からは、講評として以下のコメントをいただきました。

 

審査員講評コメント

関氏:

こういった熱意を持った方々のいる場に立ち会うことができたことをすごく嬉しく思っています。このような活動は色んな地域でありますが、ここまでカタチにできているところは少ない。地域の特色や発信できるものを持っている地域ということや、県の方々の気質、そこに賛同する人がいるということなど、そういう要素が集まらないとできないことだと思います。このような熱量を持っている地域をどんどん伸ばしてほしいと感じました。

堀口氏:

事業を頑張っている方に共通している点は、まず圧倒的な熱量です。皆さん非常に想いが伝わるプレゼンで、熱量の点は全員最大の得点を付けさせていただきました。そして、あきらめの悪さ。あきらめずに最後までやり続ける方ということが、特徴なのかなと思います。今回、取材したいと思える方が沢山いました。

山本氏:

8名は全員すぐにでも、私のSEVENでエンジェル投資家に向けてプレゼンしてもらいたいなと思う方々でした。ここまで齋藤さんはじめ、事務局の皆さん、茨城県の皆さんが、よくぞ作り上げたなという印象です。何年も積み重ねてきた事業ということと、素晴らしい講師の方々の講座、そして、皆さんの頑張りが融合して、ここまでのものが作り上げられたんだなと感じ、とても感動しました。

玉川氏:

本当に素晴らしいプレゼンテーションでした。急遽、3賞では勿体ないと審査員の特別賞が生まれたのも初めてで、それは内容が素晴らしかったからだと思います。今回プレゼンできなかった方々も含めて、県としては精一杯支援していきたいと思っておりますので、何なりと相談していただきたく思います。

 

最後に、今回のビジネススクールの企画運営に携わった齋藤氏からは、「地域から世界に飛び足す起業家を生み出そうというプログラムは、実はまだあまり存在しません。県庁の暖かいご支援、最後まで改善を繰り返した受講生は、本当にすごいなと思いました。今回プレゼンできなかった受講生も、いいプランがたくさん出ています。今後、茨城県がもっともっと面白くなればいいなと強く感じました。」と総評コメント。

続けて、今期を最後まで走り抜け、加速し続けた受講生1人ひとりにメッセージと修了証が贈られました。

2021年7月31日から始まり、約半年間にわたり続けてきたビジネスと本気で向き合う時間。様々な視点や仲間との出会いを経験し、成長を続けてきたみなさんの姿に、茨城県の未来がますます面白くなることが期待できます。

今後もみなさんの活躍を楽しみにしています。

 

ライター・撮影:宮地 綾希子

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