• HOME
  • 記事
  • 2018年度
  • 地域おこし協力隊制度を活用した起業家育成のNext Commons Lab林篤志さん「ビジネスプランは実践してこそ価値がある」

地域おこし協力隊制度を活用した起業家育成のNext Commons Lab林篤志さん「ビジネスプランは実践してこそ価値がある」

プレゼンとフィードバックを重ね、プランをブラッシュアップ

後半は、プレゼンの練習が中心。3分間の発表と1分間のフィードバックを繰り返し、発表の練習とビジネスプランのブラッシュアップを重ねます。3分という短時間でビシネスプランを発表するのは、やはり難易度が高いもの。それでも「県北地域の課題は何か」「ターゲットとなるのはどんな人たちか」「どんなビジネスモデルなのか」が具体的に示されていました。

一方で、これまで講座やSNSのコミュニティで関係を深めてきた仲間同士だけあって、発表されたプランに対するフィードバックは積極的。「プレゼン資料の文字が細かかったので、情報量を少なくして、声で伝えたほうが良いのでは」「自分自身がそのビジネスをやる意義をもっと掘り下げると良くなると思う」など、本番に向けてプラスになる意見が次々と出されていました。

受講者たちのプレゼン練習が一通り終わった後には、林さんもフィードバック。林さんは、良い意味で真面目にしっかり作られていると思う一方で、「差別化要因」についてはまだ明確な差別化を図れると話します。

林さん:僕も含めて皆さんが『これ新しい!』と思ったものって、実は世界中に100万人ぐらい同じこと考えている人がいるんですよ。でも、実際にそれを実行する人は限られている。そして、それを継続して形までもっていく人はもっと少ないから、それが「差別化」だと思います。ここまでビジネスプランを書いたなら、実行してしまったほうが早いと思いますね。

自分の「思い」を強烈に伝えてほしい

最後は、進行を務めた高橋さんが受講生に向けて第4回目の講義を総括。

高橋さん:1枚目のスライドで「やりたいことをシンプルに伝える」ことを念頭に、考え抜いて資料を作ったほうが良いと思います。エビデンスとして、社会的な数値やデータを用いたうえで「自分はなぜそれをやりたいのか」という思いを強烈に伝えていきましょう。

さらに、次回12月1日に行なわれるプレゼン本番前までに、小規模でも良いのでビジネスプランを試しに実行してみては、という提案も。

高橋さん:ビジネスプランのターゲットを、一人の人物像を描けるぐらい明確にして、「実際買うの? 使われるの? 利用してくれるの?」ということを実験し、少しでも結果を出すことでプレゼンにも説得力が生まれます。

プレゼンテーション当日は、シンプルに「こういう理由で持続可能です」「こういう理由で稼げます」「利益を次に投資できます」ということを示すのが重要と、アドバイスも送っていました。

次回、本番のプレゼンを控えた参加者の感想

今回の講義終了後に、第4回目の感想と本番のプレゼンテーションに向けての抱負を伺いました。

■女性参加者

感想:林さんのお話を聴けてすごく良かったです。NCLのWebサイトを見ただけでは理解しきれなかったけど、実際の取り組みや、プロジェクトへの視点などの話を聴いて、すごいなと思いました。

抱負:今回は他の人のプレゼンを聴いて気持ちが押されてしまいましたが、自分でやりたくて提案するビジネスプランなので、上手く人に伝わり、なおかつ面白く聞いてもらえるように頑張りたいです。

■男性参加者

感想:資料のブラッシュアップが間に合わず、今回の資料提出が上手くいきませんでした。上手くいかないと、やっぱり悔しいですね。

抱負:もうやるしかないという感じです。仕事の中でもプレゼンの場慣れはしているので、あとはビジネスプランをしっかり作るのみです。

■男性参加者

感想:林さんのお話を聴いて、一歩離れた上の視点から広い視野で見る、大きな視点で考えるっていうビジネスモデルがあるんだな、という発見がありました。

抱負:プレゼンでは、会場に来る人すべてを笑わせます!

今年9月からスタートした、2018年度の茨城県北ローカルベンチャースクール。いよいよ次回が最終回となります。頼れる講師、そして熱い仲間とともに「ワクワク×地域課題」を大切にして作り上げてきたビジネスプラン。果たして、どんなプレゼンテーションが行われるのでしょうか。

関連記事一覧