世界的なブーム「スラックライン」は、地方の運動不足を救うのか?茨城県日立市の前嶋幸恵さん
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都会に住む人と、地方に住む人ではどちらの方が健康的でしょうか。一概に比べることは難しいかもしれませんが、文部科学省の調査によると、都市部に比べ、地方の子どもの方が肥満率が高いという結果も出ています。
この背景としては、地方は車社会であるということが上げられています。都市部に比べ、歩く機会そのものが少ないため、運動不足や、肥満といった形で問題化するということです。
またジムなどの運動を促したり、運動ができる施設がそもそも少なく、運動習慣が定着しづらいことが上げられます。
そんな地方の運動不足を、ニュースポーツで解消しようという動きが、茨城県日立市で始まっています。
世界的なブームとなっている「スラックライン」とは
いまニュースポーツとして注目されているのが「スラックライン」です。
スラックラインとは、幅5センチのナイロンベルトの上で立ったり歩いたりと様々な動作を行う綱渡りとトランポリンを融合したようなスポーツです。
もともとはアスリートの体幹トレーニングや、バランス感覚向上のために開発されたものですが、現在ではスラックラインそのものがスポーツとして注目され、世界的にスポーツ人口が増えています。
*海外ではこんな動画も
✨✨このバランス感覚最強⭐️#スラックライン pic.twitter.com/Pd7Oo5FWKO
— 【厳選】イケてる車 動画 (@ixmiste) 2017年12月13日
競技人口は世界中で200万人を超えているとされており、日本国内では、約4万人の競技人口があるといいます。
もともとトレーニング用のスポーツだったこともあり、一見簡単そうな内容ですが、全身運動であるため、高い健康効果が期待されています。
茨城県日立市にスラックラインパークを作る3つの理由
スラックラインをはじめ、ヨガなど屋内スポーツができる拠点を茨城県日立市につくろうと動き始めたのが、前嶋幸恵さん。体づくりのワーク等をおこない、健康をプロデュースしています。
大きな病気を経験し、体重が15キロも落ちてしまうという体験をした前嶋さんは、健康であることが人生において大事だと考え、スポーツへの取り組みを進めています。
そして今回、スラックラインに注目し、茨城県日立市に体験ができる常設の施設をオープンするといいます。
なぜ日立市にスラックラインパークなのでしょうか。
1. 家族の交流の場を作りたい
スラックラインは、身体が動けば他に装備がいらない手軽なスポーツです。だからこそ多くの方が参加でき、しかも家族で体験するという方が多いそうです。
「家族で助け合いながら楽しむ姿にうれしくなる」と前嶋さんは語ります。
家族で一緒に遊びに行けるような空間が日立市にないからこそ、貴重な家族のための場所として整備します。
2. 楽しく運動できる空間で健康に!
改めて、スラックラインの健康効果を見てみましょう。
綱渡りのように、ただロープの上を歩くというだけの動作なのですが、①バランス能力を鍛えてくれる、②コアマッスルの強化、③腰痛を防ぐ、④脚部を鍛える、⑤メンタルにも効果的、⑥怪我の予防に役立つ、⑦リハビリにも活用できるという効能があるのだそうです。
3. 日本にまだ少ないからこそ地域活性化の起点に!
今回の取り組みの1番のポイントはここでしょう。実は日本でスラックラインを楽しめる施設は、7つしかありません。
話題になっていることから、体験してみたいという方々の増加にもかかわらず、なかなか体験できる機会が少ないのが現状です。
屋外のスラックラインイベントでも、入場制限がかかるほど人が来ることもあるといい、その潜在的な需要に対応することが求められます。
関東地方ではまだ一箇所もないことから、地域に人を呼び込むことにもつながるでしょう。
東日本大震災からの復興
この取り組みは、東日本大震災の復興への1ステップともなっています。まだまだ道路の整備や、建物の整備が完了していないという中で、日常の風景の中に、東日本大震災の爪痕が残っています。
今回のスラックライン施設の開設予定地も、震災時に被災し、使われなくなってしまっていた工場跡地です。
かつて地域に根ざす会社として知られ、雇用を生むことにもなっていた工場を、地域への新しい価値として蘇らせ、再び地域のために提供していこうとう狙いがあります。
日本を代表する施設で人を呼ぶ
前嶋さんは、ヨガやトランポリンなど、屋内でできる様々なスポーツができる場所にしていきたいと考えているといいます。
ニュースポーツは、今までの時代を振り返ってみると、ブームになりやすい反面、すぐに過ぎ去ってしまい熱が冷めるという部分があることもわかります。
ここでカギになるのは、地域住民の方々をどれだけ巻き込めるということでしょう。
一過性のイベントごとではなく、地域あることで価値が生まれるスポーツ施設となることが求められるといえます。
クラウドファンディングに挑戦中
前嶋さんは、施設の備品としてエアートランポリンを導入したいと、その購入資金をクラウドファンディングで集めています。
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